その他の特殊用語
設定に整合性を持たせるためだけに存在している言葉がちらほらと。
- 魔獣態(ディザストル)
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人間の姿を持つ魔族及びデモノイドが、己の持つ全ての力を発揮するために変化する異形の姿。
身体能力・魔力共に飛躍的に向上し、個体によっては特殊能力が付加されるが、凶暴性も増し、若干の理性低下を伴うため、判断力が鈍ってしまう。
魔族の中には、己の獣性を剥き出しにするこの姿を嫌い、魔界の言葉で「狂った獣」を意味する「ディザストル」とも呼ぶ者もいる。
また、半魔族の魔獣態は人間に近い姿を持つが、その姿とは裏腹に制御が非常に困難で、暴走状態に陥ってしまう事が多い。 - 転移石-転移陣
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転移石は手のひらサイズの魔石で、記録した転移陣の場所へ一方通行のテレポートが可能である。
ただし、一つの転移石に記憶できるのは1箇所のみ、また、一度使うと砕けてしまう。
また、一般市場に出回る事は滅多にない。
これらの機能を真似た簡易転送装置が民間でも使用されているが、大陸間の移動すら一瞬で可能な転移石と異なり、これらの装置は最大移動距離が約10mで、速度も人間の走る速さと同程度、大型の機器が必要なため、携帯も不可能である。 - 勇者
- 精霊の力を自在に操り、アルフェリア人の限界を超えた力を発揮した青年。魔王との決戦時の戦闘能力は上級魔族の魔獣態を凌ぎ、通常状態の魔王にも迫る程だった。
- 白き聖女
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魔王との決戦時、勇者の仲間として戦った謎の女性。「白き聖女」の呼称は衣服が白かった事や、使い瀕死の者を治癒させた能力から付けられた。
魔王復活時の勇者の仲間の中には彼女の姿は無く、彼女が勇者の仲間になったのは決戦間際だったと推測される。 - 精神体
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肉体が死した生物は基本的には新しい生物へと転生するが、時折、精神体として残留する事がある。
このように発生した精神生命体は、物理的・精神的干渉力、安定性、形状などの違いにより、死霊、悪霊、精霊、天使、悪魔など様々な呼ばれ方をされる。
また、様々な精神体が融合した不定形精神集合体が、それを構成する元の精神体達の性質によって「天国」や「地獄」などと呼ばれているという説もある。
高位の魔族が使う秘術の中には、命が尽きる直前に己の精神を精神体として残留させる物があり、魔王は死に際にこの秘術を使用している。 - 魔道
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物理法則を無視して超常現象を引き起こす技術全般を指す。
魔力の制御と呪文によって行使される力は「魔法」と呼ばれる。
人間が扱う魔法は、精霊や霊魂等の助力によって魔力の消耗を軽減して使う場合が多く、同等の術でも呪文が長くなる。
魔力がエルフや高い高知能の竜族、魔族などは、己の魔力のみで魔法を使う場合が多く、呪文の詠唱が、人間のそれと比べて短い。
同じ術の場合、効果の度合いは魔法制御力、精神集中力などによって変化する。
また、通常より大量に魔力を注ぎ込む事で術を強化する事も可能ではあるが、消耗に比べて効果が低いため、あまり用いられる事はない。
そして、魔法のシステムを一部または全て組み込んだ道具がマジックアイテムと呼ばれる。
カノスディギアもこのマジックアイテムに相当するが、カノスディギアほど大量に高度な術式システムが組み込まれているマジックアイテムは例外的。
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