前置き

このSSは内藤2000さんが当サイトのキャラを用いて作成されたものです。
「煌盾装騎エルセイン」は提供している情報が少ない為、キャラの口調、設定などが管理人の作品と異なる場合があります。あらかじめご了承下さい。

蠱毒3

ぶゥウウウウンッ!! しゃギィ!! シャキ!シャキぃィィーーーーンンッ!!!

 「 くっ!!」  鋭い大鎌の斬撃を躱しながら、何とか敵の懐に潜り込もうとして 失敗した影衣装騎が舌打ちする。


新たな敵であるカマキリタイプの魔蟲兵は、両手の先にある巨大な鎌で 息もつかせぬ連続攻撃を繰り出して来たのだった。

 「キキ! スばシッこイな。  デも、キル。」  「おぉっっ!!?」


型破りのスピードを誇る黒の戦騎が、縦横に振るわれる鋭利な凶刃に追い立てられ、徐々に追い詰められて行く。

通常の生き物とは まるで異なる関節を持つ魔蟲兵は、かなりの速度の斬撃を あり得ないような軌道で 、しかも 凄まじいほどの手数でもって繰り出して来た。


ジャキィィィン!!! 「 ッッ!!」    鼻先を薙ぎ裂く 強烈な一撃をギリギリで躱し、シェイラは鎌の軌道の下側に潜り込んで 蟲人間の背後へと回り込む。 


 ( 「貰った!!」 )   ガキィイインン!!!  「っっ!!!」


背後の死角からブレードを叩きつけた影衣装騎だったが、カマキリは長い腕を器用に回して 背後からの斬撃を鎌で受ける。

 「おシイ、おシい。 」  「クッ!!」


斬撃を受け止めたまま 反対側の大鎌を横薙ぎにしてくる怪人の間合いから、転がり離れたイルディナスが立ち上がり ブレードを構え直す。

あの異様に巨大な複眼が、蟲の身体から死角を極端に減らしているのだ。 背後からの攻撃は、魔人カマキリにとって 通常の攻撃と大して変わらないらしい。


ひゅッ!!


図体の大きさに似合わない俊敏さで 巨蟲が疾る。

捕食者特有の恐ろしい瞬発力で 彼我の距離を一気に詰めた魔蟲兵の両腕は、肩の根元から背中側に隠されていた。


ガキガキガッキィイイイイいイイイぃイインンンッッ!!!!!


己が身体で斬撃の軌道を隠した 必殺の攻撃を、しかしイルディナスは全て受け止める。

振りおろされた人妖の両腕に 実は鎌は無く、いつの間にか外れていた手首から先が ブーメランのように時間差で獲物に襲い掛かるという 恐ろしい攻撃だった。

横殴りに振るわれた魔蟲兵の両腕を全て受け止め、間髪入れずに死角から飛来した二つの大鎌をもブレードで撃ち落とす。

鬼迫の篭った必殺の攻撃を、かろうじて凌ぎ切った少女の頭上に、牙 剥き出しの カマキリの巨大な顎が落ちて来る。


ガス!

 「クレッセント・フラッシュ!!」    ズガァアアーーーーーーーーーーン!!!


三段構えの殺し技を、少女は辛くも打ち破った。

腕と鎌を弾いたブレードを瞬時に手放し、牙を開いたカマキリの大顎に 逆に拳を叩き込んだのだ。

ごく僅かにでもタイミングが遅くれれば 手首から先を喰い千切れていても おかしくはない。

刹那の隙を見逃さないスピードと格闘センスは、やはり 彼女が只者ではない事を 如実に表わしていた。


 「七匹目クリア~~♪ さっっすがシェイラちん、強い!強ぉ~~~~いっ!!!」

 「……はァ…… ……はぁ………………ハシャいでて……いいの? やられてるの、アンタの部下よ?」

 「 ん゛~~? 残念ながら ボク、弱っちいヤツには キョーミ無いんだよねぇ~。 本当に強い配下だけが残って、ソレが殖えるンなら 全然 問題無いよ?」


上空のクモの巣で、まさしく 高見の見物を決め込むフィリーは、死闘を繰り広げる影衣装騎に 対照的なユルい視線を投げかける。

巣の真下の地面には まだ十体以上蟲魔兵たちが残っており、その全てを倒さねば フィリーには近付けない状態だった。


それぞれが恐ろしい能力を秘めた魔蟲兵たちだったが、フィリーの命令なのか 一体ずつしか襲い掛かっては来ない。

ハンデ持ちの身体の影衣装騎が、何とか辛くも勝利を納め続けられているのは、そういった敵方の油断もあった。


 ( 「……余裕ぶって! そのニヤけ面を真っ二つにしてやる!!」 )

  「まったく もォ~~!!皆、ダラしないなぁ。 相手 フラフラだよ?   次は誰!?」

  「…では、それがしが。」


 「デュランね~。 期待してるよ?」  「 御意。 」


魔蟲兵が密集した敵本陣から、一体の敵がジャンプしてくる。

10m以上の距離を ひと跳躍で詰めてイルディナスの前に降り立ったのは、毒々しい体毛を生やしたタランチュラのようなクモ男だった。


 「 参る。」  言葉少なく駆け出した蜘蛛人間が、毛だらけの腕に生えた鉤爪を煌めかせて突進してくる。

三対 六本の豪腕を素早く蠢かせて 鋭利な鉤爪で攻撃してくる怪人の猛攻をいなしながら、影衣装騎は新たな敵の戦闘能力に、内心 舌を巻く。


 ( 「 っ!! コイツ 強い!!」 )


数合 斬り合っただけでも この敵が、これまでの相手より 格段に強いのが分かる。

身体がまともでも そう易々とは倒せないであろうほどの使い手だ。

負ける気などサラサラ無いが、かと言って とても簡単には 勝たせてくれそうにない相手だった。


息をつかせぬ攻防が、数秒のうちに数え切れぬほど繰り返される。

互いに 隙を窺いつつ、相手に致命の一撃を加えるべく 駆け引きしながら何十合も斬り合う。

僅かでも選択を誤れば、即座に 死が大口を開けている…… 薄氷の上を渡るような緊迫感の中、黒の戦騎と 異形の戦士とは 持てる全ての剣技を出し尽くして闘った。 


全存在を賭けた技能の応酬は 一瞬ごとに激しさを増し、闘争のレベルを天井知らずに引き上げて行く。

端で見ていてすら、二人の動きに目がついて行かない。

嵐のような斬撃の渦が 二人の間の空気を巻き込み、ミキサーのように切り砕いた。


永劫に続くのかとも 思われた苛烈な斬り合いは、徐々に… 本当にごく僅かずつだが 趨勢が傾き始める。

六本の爪と 二本のブレードの攻めぎ合いは、徐々にイルディナス側に 分が上がり始める。

数の利を用いて猛攻を仕掛けていた蜘蛛の鉤爪だが、やはりカノスヴァリエスほどの硬度を秘めているワケもなく 僅かずつだが確実に消耗し、細かな傷とともに その強度を落としていく。

対する少女のブレードは 彼女の魔力と魔神器の産物であり、戦闘中ですら 回復が可能だった。

剣技と感覚で補っているとは言え、このまま行けば いずれは武器破壊によるタランチュラの戦闘不能は明白だった。


ドガぁアアアあっっ!!!   「っっ!!?」 「な!?」


ガキィザキン!ドスっ!!  「はグぅうううう!!」 ドサっ!


白熱の攻防を繰り広げる イルディナスの背に、猛烈なスピードで飛来した拳大の甲虫が激突する。

黒光りする甲虫弾の直撃を受けた少女戦士の身体に、勢い余った蜘蛛人間の斬撃が降り注ぐ。

斬り合いに集中し過ぎたシェイラの背中を、遠隔操作の砲弾蟲で射ったクイーンレギロスが 遥か高みで顔を歪める。


 「ダメだよ~~、 油断しちゃあ。 まぁ、あんだけ実力伯仲してちゃあ無理もないけどね♪」

 「…ぁ…… ………貴……様………」

 「主! これは あんまり…」

 「 うっさいなぁ~~ 、ダガン!! 」  「っっ!! うガぁああああ!!!」


フィリーが 一喝した途端に、クモ男がのけ反って苦しみだす。 

頭を抱えて苦悶する魔蟲兵は たっぷり一分ほどかけて苦鳴を撒きちらした後、唐突に その動きを止める。

ユラリと顔を起こした毛むくじゃらの蜘蛛人間は、何かが異質な存在へと様変わりしているようだった。


もとよりクモの顔に 表情など在りはしない。

 しかし 剛毛の密生する顔に小さく光る八つの瞳の輝きが、身体全体から発する邪悪な気配が、明らかに先刻までとは 全く異なるのだ。


 「…ま……… ……ま……さか…………そん……な…………… 」

 「 ピぃンポォぉ~~~~ン!! 実はコイツ、『魔獣態化実験』の被験体なんだな。  勿論、『デモノハート』は 七つしかないから 正確には魔獣態にヒントを得た『疑似魔獣化』なんだけれどね♪

  上手く成功すれば、適性とか そういうメンドいの抜きに 配下をパワーアップしまくれる 夢の技術って寸法さぁ。 素晴らしいでしょ?」


倒れ伏し 地面からデュランを見上げていたシェイラの顔色が蒼く染まる。 先ほどまで今の自分とほぼ互角だった相手から噴き出す魔力の余波が、明らかに十倍近くにまで跳ね上がっているのだ。

 「……ぁ……………ァ……」

 「予想外の展開で声も出ない~? でも、とっとと覚悟決めてた方がイイかもよぉ~~!?」


クモ男の口から細い糸が噴き出し、咄嗟に武器で受けた少女の腕から 月弧刃を奪い去る。

頼みの綱のブレードは 首のひと振りでもぎ取られ、手近な樹の幹に深々と突き刺さった。

片刃を奪い取られた少女の上に、毛むくじゃらの怪人が覆い被さり 簡単に抑え込む。


ズププッ!! 「 ッッ!! ギャがァああアあああアアアアア~~~~~~~~~~~っっっ!!!!!」

 「ぐヘヘヘ!!フィリー様ぁ、こいつァは大した牝穴ですぜぇ~~ うおぉっ!!スゲェ締まりやがる!!」


豹変したクモ男は、前置きすら無く 剛毛が密生した生殖器を 倒れた少女の菊門へ強引にネジ込む。

既に破られていた鎧の裂け目から 奇っ怪な肉棒を突き挿れられた可憐な窄まりは、毛だらけの剛直に無残に押し拡げられ 激しくブラッシングされまくった。


 「にギャぁあアああアあああぁアアぁアアアアあアぁァァァァァァァ!!!!!!」

 「ふふふ♪ せっかちだなァ。 まぁ、仕方無いか。魔獣態時は性欲も数倍に強化されちゃうしねぇ。」

 「おあぁああぁァぁ  あグ!! ぬ、抜いてぇええ……」


ズン! ぞりぞりぞりィぃッ!!  「~~~~~~~~~~~~~~っっっ!!!!!」


 「無駄♪無駄♪ 今のソイツは、さっきまでのデュランとは別人だもの。 デュラン本人はダガンの存在すら知らないよ。 ねぇ!?」

 「へへへ! 全く馬鹿なヤツですよ。 こうしてオンナを哭かせる事の素晴らしささえ、理解しようとしないんですから。」


ズン!ズン!ズン!!!  ゾリ ゴシ ザリリィいいいッッ!!! 「もゴぉほげぇエえええェえええええッッ!!!!!!!」


変質した魔蟲兵が、体内で溢れ返る魔力を持て余すように激しく腰を振る。

膨れ上がる力に 自らが耐え切れず、ブツける矛先を他に求めているかのような乱暴な突きあげが ピンクの皺菊に何度も何度も叩き込まれる。

すでに昂ぶりきっていた少女の大弱点が、そんな鬼の責め苦に耐えられようハズもなかった。

あくまでも抵抗しようとするシェイラの精神を、快楽の大津波が あっさりと呑みくだす。

数秒と保たずに 肉悦の頂きを究める黒の戦騎の細腰に、狂喜のピストンが繰り返し叩き込まれる。


 「ま゛゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っっ!!!!!!!」


 「いいね!いいね!! ボクまで ゾクゾクしてきちゃうョ。 ダガン!もっとヤっっちゃって!!!!」

 「ぐへへへへへ!!!! ほれ!ほれほれッ!! オラ オラオラぁァァ!!!」


魔根の抽送は、弱まるどころか 時と共に激しさを増してゆく。

長大なグラインドに 秘穴を深々とブラッシングされ、喘ぎまくるアへ顔戦士が汗を撒きちらして痩身をのけ反らせる。

ブクブクと泡を吹く魔姫は それでもなんとか現状を打破しようとモガき続けていたが、二回り以上体格の違う敵に背後からのしかかられ、六本の腕で手足を残らず抑えられては 反撃のしようなどなかった。


ズン! ずん!! ズンズン ズブブぶブブ……

 「 ヒギィ!!ひゅギャあァああぇああアあああ!!! ふゅあアあああぁああ………」


根元まで突きこまれた魔辱棒が敏感な皺肉を巻き込み ゴシゴシとめくりたてる。

密生した太い毛に 一番の性感帯をこそぎあげられ、認識し切れないほど 多数の微刺激に脳髄を煮えくり返された女戦士は、一瞬ごとに潮を吹き ケダモノそのものの声をあげ 叫び啼く。


ぎゅル! グルギュるギュルルルル!!


毛むくじゃらの肉根が、クモの脚のように折れ曲がり シェイラの体内で激しく蠢く。 

射精を察知した卵たちが 再び肉洞を圧し拡げて 飛来する精液を躱す為のスペースを作り出す。


 「へへっ!!」

嘲けり笑うダガンの腕が、まったく手つかずだったイルディナスの膣腔にあてがわれる。

剛毛に包まれた逞しい太指は、カチカチのクリと 愛液まみれの秘裂をゾリゾリと なすり擦すった。


 「アーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!!」


多重絶頂の悦撃に 少女の肛腔が激しく収縮する。 逃げ場を失くした妖卵たちに 獄辱棒の鈴口からスパイダーネットが投げかけられ、網に囚われた3つの卵に 本命の精液がブチ撒けられる。


ピィイイイイ!! ゴリグリュごりゅグリュルルルるルッッ!!!!!!

 「おゴぉおオおおおおぉおおおおォおおおおお!!!! 動ッ!!動いてぇえエえええええええッ!!?」


三つの妖卵たちは 網の中で激しくモガき続けたが、やがて蠕動を納め、ダガンの体毛の色に変色してゆく…


 「きゃははははハはは♪ 受精完了~~~~ッ!! 一番乗り おめでと~~~!!!」

 「グへへ~~ 堪能しやした。 また ひと巡り廻ってくる事を祈っていやすぜ。」


 「ん゛~~~!? 君は貴重な『実験』の被験体だから 手助けして受精サンプルも作らせたけどねぇ…でも 『コレ』じゃあ、もう一巡来る前に 打ち止めかもねェ~~。 ふふふふふふ♪」

 「違ぇねえや! ガハハハハハハハハ!!!」


大地に倒れたまま、ピクピクと痙攣を続ける美戦士の白い尻丘に、魔人たちの嘲けりが降り注ぎ続ける……。