前置き

このSSは内藤2000さんが当サイトのキャラを用いて作成されたもので、前中後編構成になっています。
「煌盾装騎エルセイン」は提供している情報が少ない為、キャラの口調、設定などが管理人の作品と異なる場合があります。あらかじめご了承下さい。
※イラストはSSに合わせて管理人が描かせて頂いたものです。

襲来!! 非情の美獣・前編

 「くうううぅぅっっ!!」   ビキッ!ビキビキ ビキビキキイイィィッ!!!

巨人の一撃に耐え切れずに光のドームが歪み始める。

 「そんなっ!! さっきよりも強い!?」  グレゴスの拳とエルセインの結界の間で、くすぶる魔力の余波が膨れ上がる。

 「このォ!!」  ガスッ!!! 

攻撃の隙を突き 巨体の死角に滑り込んだイルディナスが、すかさず太い首にイルディバイザーを叩きつける。

ブシュゥゥッ!!  首から噴水のように黒血を噴き上げながらも、しかし 巨人の剛腕は止まらなかった。

 「ゴえええ!! 待゛…ま゛でええ゛ぇぇ! 違っ!違う゛んだよォ!! グレんダァアアア!止めろ!止めてぐれぇえええ゛!!!!!」

叫びながらも、その両拳は遅滞無く 光の防護陣を殴り続ける。 黒い巨人の胴体には 既に拳大の貫通孔が四つも穿たれ、その瞳に戦意は無い。

巨妖が何者かに操られている事は明白だったが、巨人自身の猛攻が 真の敵を探し出す隙を与えてはくれなかった。

 特にエルセインは、 敵とは言え 意に添わぬ戦闘を強いられた相手に、防戦一方になってしまっていた。

ビシ!! ビキビキ ベキィィイイッ!!!!

グレゴスの腕の筋肉が裂け、骨が砕ける。 自らの肉体までも破壊する攻撃を 強制される敵を目の当たりにし、少女の防御結界が一瞬、緩む。 

パキィィィィイイイン!!!!  ドグゥ!!

輝きの弱まった結界が、剛腕の一撃を受け 脆くも崩れ去る。 緋色の剣士は余波をモロに喰らい 吹き飛ばされてしまう。

 「姉さんっ!?」

うずくまるエルセインに、巨人の掌が迫る。 少女の数倍はある逞ましい手指が 華奢な腰に巻きつき、苦悶に顔を歪める少女戦士を軽々と 宙に持ち上げる。 

メキィ!メキ ミシ メキィィ!! 「あがあああアああぁッ!!!!」

人形のように持ち上げられた少女に、巨人の指が締め上げの洗礼を与える。 絶大な防御力を誇る筈の 緋の鎧が軋み、ミシミシと悲鳴をあげる。

 「っっ!! 姉さん!!」  巨人の周囲を跳びまわっていた影の騎士が、姉を掴み上げる太い手へと突っ込む。

 (「親指を斬り落とす!」) 

今の様子では、仮に巨人を絶命させても、そのまま 姉を握り潰しかねない。 非力な自分に為し得る、かつエルセインを救うための最善の攻撃部位をそこだと判断し、イルディナスは最高速で疾り寄る。

ドガァアアア!!!

強烈な打撃音とともに 今度は黒の戦士が吹き飛ぶ。

手中の少女を締め上げる為に静止していた巨人の腕が、エルセインごと拳を大きく振り回したのだ。

味方を斬らずに親指を狙うという かなり限定された角度の上、焦りの為 時間差フェイントも無しとあっては、影衣の騎士の超スピードも さしたる意味を持たなかった。

痛烈なカウンターを喰らって 何度かバウンドし、倒れたシェイラの細腰にも巨妖の太い指が絡み付く。

メキ!メキメキ メキィ!!

 「きゃああ~~~~っっ!!!」

 「うがぁあああああッ!!!」

 豪腕に持ち上げられ 万力のような指に胴締めされて、赤と黒の少女戦士が叫ぶ。

巨大な本性を顕していたグレゴスの剛力は想像以上に凄まじく、力での脱出は絶対に不可能な状況だ。

 「クッ! くぅううっっ!!」

胴への圧力に 端正な貌をしかめながらも、イルディナスが腕をエルセイン側へと伸ばす。 どうやら震える手は、姉を握る敵の親指に突き立った己の武器を取り戻すつもりらしい。

ベキィ!!ビキ ビキ メキィ!!!メリメリ メキキィィイイイ!!!!

しかし、防御で劣る影衣の鎧は猛烈な圧縮に耐え切れず 各所が砕け始める。

 「シェイラぁ!!!」

緋の剣士が叫ぶと、それまで彼女を包んでいた輝きが薄れ、イルディナスを包み込む。

 「…バ……カ…… …私は……いいか…ら…………」

ギュウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!

 「「うわぁああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」」

サラウンドの悶声をあげながら、二人の女戦士の意識は深い闇の底へと墮ちていった……。

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………………

……

 「「……う…うぅ……………あ……………」」

 「やっとで お目醒め? 姫様方は呑気なものね。」

艶の有る声が覚醒直後の脳に染み入る。

ほぼ同時に意識を取り戻したエルセインとイルディナスの視界に まず飛び込んできたのは、地面に横たわる黒い魔巨人の身体だった。

 二人は瞬時に記憶を取り戻し、ロクに動かない体を必死に巨妖から遠ざける。

 「安心なさい。 兄さん、貴方たちにやられて 動けやしないわ。 死にはしないけど、こうもハデにやられちゃ、一体 復活まで何ヶ月かかる事やら…。」

声に反応し、後ろを見ると 黒いボンテージ風の鎧に身を包んだ長身の美女の姿が目に入る。

かなりの美形だが 冷たい感じの雰囲気が、どことなく彼女を孤高の存在だと告げている。

 「グレンダ…。グレゴスを操ってたのは、やっぱりあんただったのね。」

 「操る? アタシはただ 兄さんが戦うのをサポートしただけ。 お蔭で魔王様の姫君を二人とも倒す大殊勲だわ。」

 「あとはアイツを消して、お手柄は独り占めって訳ね。」 ヨロヨロと立ち上がりながら、シェイラが言う。

 「まさか。 たった二人きりの兄妹だもの。せいぜい この鍼で脳ミソいじって 都合のいい記憶を植え付ける位よ。」

 「反吐が出る!!」 言葉と同時にグレンダに飛び掛かった黒衣の騎士が、突然 空中で跳ねる。

二人を結ぶ直線上で 突如として動線を乱したイルディナスは、魔美女の脇をすり抜け ハデに地面に倒れ込む。

 「シェイラ!!」  妹に駆け寄ろうとするエルセインに、すかさず魔女の視線が絡む。

 「ひうっっ!!!?」 雷に打たれたように跳ねた緋の戦士が、その場にヘタり込む。

 「フフフ! 馬鹿ね。 呑気に気絶してるアンタらに、何にもしてないワケないでしょ? よぉ~く見なさい。」

少女たちの鎧は巨人の握撃でヒビ割れ、かなり損傷している。 殆どのパーツは砕けかけ 剥げ落ち、太い指の痕跡がヘコみと共に刻みつけられていた。 そして、一番の違いは彼女たちの下半身にあった。

 気絶している間に、少女たちの腰から秘部にかけてを覆う鎧部分が エルセインは黒に、イルディナスは赤に変化していたのだ。

元のデザインからは かけ離れた、ヒワイな下着を思わせる新装備は隠すと言うよりも むしろ彼女たちの局部を際立たせ、強調していた。

 「気に入った? 兄さんの攻撃でアンタらの鎧が壊れちゃってたからね。 親切なアタシが、お互いの鎧の破片で下半身丸出しの姫様方のを隠して差し上げたのさ。」

 「貴、貴様ァ~~~!!」  うつ伏せのまま可愛いお尻を掲げた影衣の騎士が首を巡らし、美魔を睨む。

 「…クス!」

 「おがぁあああァああアあああアああぁああァあ!!!」

グレンダが微笑んだ瞬間、シェイラの菊穴を貫いていた張り型が一気に回転を始める。 一番の弱点である排泄孔を責めほじられ、地面に爪を立てた魔姫が掲げたお尻を痙攣させて、哭き吼える。

 「やめなさい!!」 腰くだけのまま、エルセインが美女を叱責する。

今度は彼女の鎧の中で、肉芽に巻きついたリング状の影衣の微細片がグルグルと回転しだす。

エルセイン&イルディナス

 「イひぃいいィいいいイいいいいッ!!?」

 「あグ!! はガぁああああああ!!!!」

 「アッハッハッハッハ!!! いいザマ。 どうした?手足は自由だよ?」

 「くふぅうウう!!な、舐めるなァ!こんなモノぉ!!」  気力を振り絞ぼり 上体を起こしたイルディナスが両腕を振り上げ、魔の貞操帯に叩きつける。

ガキィィイイインッ!!!!  「ンぐぅっっ!!!」

 「非力ねぇ。 少しイジっているとは言え、元はコイツの鎧。 生半可な攻撃じゃ、壊れちゃ くれないわよ。」

グレンダの言葉通り、緋色の魔操帯の尋常ならざる硬度は一撃を加えただけでも分かる。 肛姦の妨害に耐えつつ この堅牢な魔具を破壊する事の困難さに、強気なシェイラの精神を一瞬 絶望が捕らえかける。

 「ハァアアアアッ!!!」

膝立ちのまま気力を漲らせるエルセインの長い髪が逆立ち、戦士の身体に魔力が膨れ上がる。

 「止めときなさい。 お前は 力尽くで壊せそうだからね。 その黒い鎧を破壊したら、大事なシェイラちゃんの内臓がズタズタになるわよ?」

 「なッ!?」 魔女の呼びかけに膨れていた魔力が一瞬で萎える。

 「アソコに鍵穴があるでしょ? そこに鍵を挿し込めば、解除出来る仕組みよ。 そして 鍵はココ。」

グレンダが差し出した掌に、黒衣の破片を繋げて作ったと思しき 蛙のような魔生物が乗っている。

胴や首は無く、顔に直接生えた二本の脚で直立した ダチョウにも似た形の小妖は、鼻面を持ち上げて鼻先の鍵を誇示していた。

掌上の姿がブレたかと思うと、ズングリしたフォルムに似合わない超スピードでエルセインの顔前に飛来する。

いきなり目の前に出現した小妖に戸惑うエルセインを小馬鹿にするように、蛙魔は激しく旋回する。

ハエのように不規則に、飛燕よりも素早いスピードで緋剣士の周囲を飛びまわる。

気を取り直した少女が必死に捕まえようと腕を動かすが、とても捉えられる気がしない。

万全の状態でさえ難しいであろうスピード差なのに、彼女の腰は先程の淫撃で立つ事すらままならないのだ。

 「早いトコなんとかした方がいいわ。 さもないと大変な事になるわよ?」

最初に現れた場所から一歩も動く事無く 腕を組み薄く笑う妖女は、完全に高見の見物状態だ。

 しかし、地を這う二人の少女は 四つん這いのまま、新たな鎧のもたらす刺激に耐えるだけで もう精一杯だった。

 「うわぁあああああっ!! ん! し、締まるゥウウウウウウ!!!!!」

 「クッ! ふゥぅううン!! この程度……きひぃィいいいいいいいいッ!!!!」

 「あはははははははは!!!」

 「くぅうう!! 」 「ガぁ!フーーーーッ!!」

耐え続けるうちに わずかながらも光明が見えて来た。原因は不明だが 悪夢の魔具が与えてくる虐辱が徐々におさまり始めたのだ。

 (「「今だ!!」」)

赤と黒、二人の少女戦士は上体をあげ、それぞれ行動を起こす。

ガキィイイン!! ドガ! ズガガガガッ!!!  「く!壊れろォオオッ!!!」

ブン! ヒュッ!! ブンブン!!  「こ、このぉ!」

しかし、少女たちの必死の行動も なかなか成果には結びつかない。緋色の魔操帯はイルディナスにとって堅牢に過ぎ、飛妖の超スピードにエルセインは触れる事すらかなわない。

あがき続ける戦士たちを嘲笑うかのように、淫辱の引き潮が再びゆっくりと満ち始める。

 「はぁうううン!! な! またッ!? んああァ~~~~~!!」

 「くっ!! あ!こ、この下衆!! クゥーーーーーーーーっ!!!!」

 「フフフ フ! おさまる毎にパワーを溜めて 徐々に強力になっていくわよ。 はたして、どっちの方が先に墮ちるかしらね? アハハハハハハハ!!!」

 「「う゛あ゛ああああああああああああ~~~~~~~~~~~~~~~~っっっ!!!!!」」